株式投資の一つの目安、「BPS」と「PBR」について知っておこう

まず「BPS」というのは、会社の「1株当たり純資産」を指します。
会社の資産というものは会社の持ち主に帰属するわけですから、株式会社の場合は株主に帰属するわけであり、では1株当たりではいくらの資産が割り当てられるのか、ということを計算したのが、この「BPS」です。
例えば自分が100株保有している会社のBPSが300円であったとして、その会社が今すぐ解散する、という場合、理論上は300円×100株で3万円を分配してもらえるわけです。
そして、そのBPSに対して現在の市場の株価が何倍の価値を有するか、という指標が、PBR(株価純資産倍率)です。
このPBRが何倍であるかというのが、現在の株価が割高か割安かを判断する一つの基準になるわけです。
PBRは通常は1倍を超えています。これは、BPSよりも株価の方が高いのが普通だということです。企業というものは資産を活かしてそれ以上の付加価値を生むのがその存在意義であると言えるので、今すぐ解散したほうが価値が高いのでは話になりません。そんな企業ではなく、多くの付加価値を生み出せる優良企業が上場するのが株式市場ですから、その付加価値の分だけ株価が高くなるのが上場企業としては当然なのです。
ところが今、日本で最も優秀な企業が集まっているはずの東証一部の全銘柄のPBRは、1倍をやや下回って推移しています。勿論個別の企業で言えば、中にはPBR1倍を下回っている企業もあるでしょう。例えば負債が増えれば資産は減りますから、この数年赤字続き、というような企業はPBR1倍以下でも安いとはいえません。
しかし、市場全体のPBRが1倍を割るという現象は異常事態であるといえ、明らかに市場全体が売られすぎであるということを示しています。だからといって直ちに株価が反転上昇する、というわけではありませんが、過去の経験則からは長期的に見てPBR1倍割れは買いの場面とされており、特に1倍を大きく割り込むような場面があれば買いのチャンスであるといえるでしょう。

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